従業員のワークライフバランスを充実させることが強く求められるようになりました。
そのための制度を整える上では他企業が行ってきた取り組み事例を調べ、どのようなことが必要なのかを考察するのが大切です。
典型的な例を取り上げるので、そのまま参考にするのではなく、現場に合った形で取り入れるにはどうしたら良いかを考えてみましょう。
育児支援制度の導入事例
ワークライフバランスを充実させるための取り組みとして典型的なのが育児支援制度の導入です。
産前産後休暇を与えるのは義務であり、育児休暇も要求に応じて一年を上限に取得させるのが基本となっています。それだけでは子育てと仕事を両立するのは難しく、近年になって短時間勤務制度も導入が必要になりました。
しかし、それ以上の取り組みをすることで女性の職場復帰を促しつつ、私生活の時間をより確保しやすくしている事例があります。
代表例として挙げられるのが社内託児施設の設置や近隣の保育園の優先利用権の付与です。
育児休暇が終わってからも子供は昼夜を問わずに面倒を見て育てていかなければなりません。
保育園に預けるのは仕事との両立をする上で有効な方法ですが、送り迎えに時間がかかったり、預けられる時間が限られていたりするのが実態です。
その問題を解決するために社内に託児施設を設けて、勤務時間に合わせた形で預けられるようにしている事例があります。
時間の無駄が最小限になり、仕事にも私生活にも使える時間が長くなるというのもメリットです。
この他にも家政婦サービスを割引利用できるようにするなどの方策がとられています。
テレワークの導入事例
テレワークの導入もワークライフバランスを充実させる取り組みの代表例です。オフィスに行かずに仕事ができるのが特徴で、典型的な例として知られているのは自宅勤務制度です。
完全に全て自宅で働けるようにしているケースもありますが、育児期間などに限定して週に1日か2日程度は自宅で働いても良いという仕組みにしているケースもあります。
どちらの場合にも通勤時間をかけずに済むようになることに加え、自宅にいるので家事や育児を並行して行えるのが特徴です。
また、外勤の人も一度オフィスに行かずに直接クライアントのところに向かえる仕組みを整え、無駄な通勤時間を削減している事例もあります。
意識改革による取り組み
具体的な制度を導入せずともワークライフバランスを充実させて従業員の満足度を高めるのに成功している事例もあります。
社員教育によって意識改革を行い、残業を減らしたというのが典型例です。現場では漫然と働いていていつまでもダラダラと残業をしているケースも少なくありません。
労働時間が長くなればそれだけ私生活に使える時間が短くなるのは確かなので、仕事を定時までに終わらせて切り上げられる現場環境を作り上げることがワークライフバランスの向上につながります。
管理職に対する研修を行い、与える業務量を調節したり、従業員に定時になったら帰宅するように促したりさせる方法がよく用いられています。
それに加えて全体研修で経営陣が残業ゼロを目指すといった目標を打ち立て、意識を従業員との間で共有する取り組み事例も少なくありません。
どれだけ制度を取り入れたとしても残業を減らそうという意識を従業員が持たなければ改善されることはあまりありません。
その基本教育から徹底して行うことにより成功しているケースも多いのです。
ワークライフバランスを充実させるための取り組みの共通点
ワークライフバランスを充実させる目的で様々な取り組みが行われていますが、事例を確認してみると共通点があることがわかります。
仕事と私生活の両立を目指すのが基本理念ではあるものの、重要なのが私生活で必要とされていることに時間を割ける仕組みを取り入れることなのです。
育児や家事などを満足に行えるように時間の無駄を減らしつつ、働きやすい環境を整えていきましょう。