【社内通貨】の事例から考える導入のメリットとデメリット

社内通貨の導入を本格的に検討しているときには、本当に現場で運用によりメリットを十分に生み出せるかを考えておきましょう。

導入によるデメリットも理解し、そのバランスがどのようになるかを知る上では事例を確認するのが大切です。

2社における社内通貨の導入事例を参考にして、どんなメリットとデメリットが生まれるかを確認してみましょう。

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株式会社オロにおける事例

社内通貨の導入事例としてよく引き合いに出されるのが株式会社オロでのOronです。

Oronは従業員に対して毎月一定額が支給されるようになっていて、従業員が他の従業員に対して送ることで使用可能になる仕組みになっています。

このメリットはコミュニケーションの促進に寄与すると共に、同僚に対する広い視野を持てるようになっていることです。

Oronをたくさん手に入れるためには自分がどんな仕事に取り組んでいて、どのような寄与をしているのかを同僚に知ってもらわなければなりません。

また、手に入れたOronを送るには周囲にいる同僚が何をしているのかを把握する必要が生まれます。

そのためには周囲とのコミュニケーションに対して積極的にならなければなりません。

互いの業務を理解し合うことで協力する体制も整っていきます。

場合によっては他の同僚が行っている業務に興味関心を持つようになり、仕事をシェアするという発想も生まれるでしょう。

しかし、Oronの導入には社員教育を徹底する必要があったのも確かです。

Oronを使おうという意識を社員が持たなければ意味がないのは明らかでしょう。

さらに、他者を評価するのは責任を伴うというデメリットもあり、広く使われるようになるまでには意義を理解してもらうための教育努力が必要でした。

解決策として匿名でOronを送れる仕組みも取り入れていますが、誰が送ってきたのかが気になる人も少なくありません。

仲の良い人に送るといったやり方もできるデメリットもあることから、従業員による従業員の評価を快く思わない人もいるのは確かです。

株式会社DISCOにおける事例

株式会社DISCOのwillの導入事例もOronと並んでよく引き合いに出されます。

willの事例はOronの事例とは対極的になっていてインセンティブとして活用されているのが特徴です。

社内プレゼンテーションなどの機会に能力をアピールできると獲得できる仕組みになっていて、ポテンシャルが高い人材が使えるようになっています。

使用用途は業務に必要な物品の購入や業務の発注などが代表的で、基本的には個人に割り当てられている業務を円滑に遂行するために自由に使えるコストをwillによって獲得できるのが特徴です。

有能な人材ほど費用を適切な形で活用すると期待できるでしょう。

しかし、一般的な購買システムでは決裁権限者の承認を得なければ発注できず、スピーディーにビジネスを展開する妨げになっていることがよくあります。

その裁量をwillによって能力に応じた形で与えられるのがメリットです。

willを獲得することで従業員は業務遂行の方法の選択肢を広げ、より効率の良い方法を選べるようになります。

個人のモチベーションを上げるだけでなく、個人のこなせる業務量も増やせる点で優れている仕組みです。

しかし、競争心を煽り立てることになるので現場で従業員同士の関係がギクシャクすることがあります。

また、willの獲得のためにプレゼンテーション準備などをしなければならず、余計な業務負担が増えてしまうこともないわけではないというのがデメリットです。

事例に基づいて理想的な社内通貨制度を導入しよう

ここに挙げた二つの事例は両極端なもので、社内通貨により得られるメリットもデメリットも大きく異なっています。

どのような社内通貨制度を整えるかによって、生まれるメリットにもデメリットにも違いがあるのです。

確かな成果を得られるようにするにはどんな仕組みが理想的かをよく考えた上で導入を決定するようにしましょう。

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